
友人や家族には、ああいえばこう言えるのに、
立場が上の人や大勢の前では上手く言葉が出無いのはなぜでしょうか?
立場に囚われず、あせる事なく、結果を恐れず堂々と話しをしたり、
確実に一歩ずつ行動が出来たなら、
多くの人は自分に納得のいく生き方をする事が出来る事でしょう。
けれど会社の人間関係に翻弄されたり、他人と自分を比較したりして、
現実はそんなに上手く歩く事が出来ません。
大げさな意味ではなく、何か新しい事を始めたり、出来事に遭遇するたびに、
心がくじけたり不安が先行し、拒否・拒絶をしたりするのは人として普通の事であり、
怖い人・苦手な人・好きな人・・・誰が目の前にいても、
傷つきたくないだとか、自分の立場を守ろうとさえしなければ、
一番輝いている自分でいる事が出来るのですが、
何故か「箱」の中に自分の居場所を確保しようと、
心が勝手に動いてしまう・・・
全ては恐怖心がなせる事です。
恐怖とは危険予知本能そのものであり、
人類が絶滅せずに生き残ったのも、その心理の働きによるところが挙げられます。
ただ、生死をかけた生存競争をする事もない現代では、
太古から引き継がれた本能である恐怖心理は、
行き場を失い、感情を「負」の方向へと導いてしまう事が多々あります。、
現代人は、大なり小なり心に潜む恐怖心に自分らしい生き方を抑制されており、
アメリカの国立精神保健研究所の調査では、アメリカ人の 5%から 21% が
何らかの恐怖症を抱えていることが明らかになっているのが現実です。

NIH臨床センター第10ビル(ベセスダ)
正式名称 National Institutes of Health
組織形態 アメリカ合衆国連邦機関

画像は、National Institutes of Health HPより抜粋
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症状としては
・高所恐怖・閉所恐怖・暗闇恐怖・血液恐怖・広場恐怖
・不完全恐怖 ・疾病恐怖 ・不潔恐怖 ・縁起恐怖 ・尖鋭恐怖
・雑念恐怖 ・罪悪恐怖 ・騒音恐怖 ・卒倒恐怖
・醜形恐怖・水恐怖・動物恐怖・音恐怖・子供恐怖
・男性恐怖・女性恐怖・先端恐怖症 ・社会恐怖 など
ひとによって様々ですが、
問題なのは、その症状の重さ・・・ではなく、
例え意識しない程度の不安ですら、人の一生を大きく変化させ、
人にとって最も大切な、「自分らしく生きる」事の最大の障害となります。
例えば、安定した暮らしを求めるがあまり、自己保身のもたらす
猜疑心や依存心に振り回されて、
本当は「幸せになる」事が目的なのに、いつの間にか「安定」が目的にすり替り、
行く末は、自己実現などは、「厳しい世の中では所詮えそらごと」の様に、
自分に言い聞かせて生きてゆく事になってしまいます。
この時点で既に「成功の連鎖」は断ち切られていると言えます。
もっと身近な感情で例を上げると、
何もかもがついている日の翌日には、「こんなこと・・そんなに長く続かない」と、
つい「負」の感情に流される事はありませんか?
たいして気にも止めないこれらの思考が、成功の連鎖を断ち切っていると共に、
自分らしい生き方の芽を積んでいるとしたら、
「ああそうなんだ、だったら今からその感情は無くしてしまおう」と
すぐに性格を変える事が出来ますか?
おそらくそう簡単にはいかないでしょうし、
心理の奥深くにある恐怖心を自覚し、コントロールしないと
成功の連鎖、物事が上手く行く軌道に飛び乗ることが出来ないのです。
さて、話は変わりますが、
TEDという世界的講演会を主催しているグループが存在し、
学術・エンターテイメント・デザインなど様々な分野の人物が
プレゼンテーションを行なっており、インターネットを通じて
全世界へ配信されているのをご存知ですか?
ここに、そのひとつ・・・
失敗する事への恐怖を取り除く事の重要性をとてもわかりやすく、
伝えているプレゼンテーションをご紹介します。
どうか真剣に耳を傾けて見てください。
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